志望校は、いつから考える?中3からで大丈夫??
ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
個別指導塾アップルズ塾長の伊藤です。
3学期制の中学校のテストもそろそろ終わりそうで、高校生はこれからといった感じの、テスト対策のムードが漂うアップルズです。
体育祭や文化祭も多く、皆忙しそうにしていますね。
ちょっと先の、勉強のことも気になってくるのがこの秋ならではという感じがします。
今回は進路を考えるタイミングについてお話をしたいと思います。
先日の保護者面談で、「高校のことは、まだあまり考えていないんです。中3になってからでいいですよね?」というお話がありました。
こういう話は、実は珍しくありません。
「まだ中2だし」
「本人もまだ何がしたいか分からないみたいで」
「とりあえず今は定期テストを頑張ればいいかな、と」
お気持ちはよく分かります。
僕もまだお子さんが非受験生で志望校が決まっていないことを問題だとは思っていません。
中学生の段階で、「将来はこの仕事をしたい。そのためにこの高校に行きたい」と決まっている子の方が、むしろ少ない気がします。
ただ、最近、進路説明会の資料を見ていて、「やっぱり、もう少し早くから知っておいてほしいな」と思ったことがあります。
例えば、大阪府の公立高校入試です。
ご存じの方も多いと思いますが、調査書の評定は中3だけではありません。
中1、中2、中3の3年間が対象です。
しかも9教科が重要ということで、
中1が90点。中2が90点。中3が270点。
合計450点満点という計算になっています。
これを保護者様にお伝えすると、「えっ、中1も入るんですか?」と言われることがあります。
そうなんです。
だから僕は、「中3になったら頑張ればいいですよ」とは、なかなか言えません。
もちろん、中3から頑張って伸びる子もいます。
実際、アップルズでも中3になってから大きく成績を伸ばす子はいます。(200点➡420点くらいをキープという子も)
でも、それは「中1、中2は何もしなくていい」という意味ではありません。
それと、もう一つ。「高校入試だから、5教科を頑張ればいいんですよね」という話もあります。
これも半分は合っています。
大阪府の公立高校の一般選抜では、国語・社会・数学・理科・英語の5教科が学力検査です。
各教科90点、5教科で450点。
一方で、調査書は9教科ですのでここが意外と見落とされます。
塾ではどうしても、国語、数学、英語、理科、社会の話が中心になります。
でも高校入試を考えるなら、音楽も美術も体育も技術・家庭も無関係ではありません。
「数学は頑張っているけど、提出物は出していない」
「テストはできるけど、授業中の取り組みが……」
という話を面談で聞くことがあります。
そういうところも含めて、通知表なんですよね。
そして、高校選びも僕は少し気になります。(いや、かなり)
保護者様から、「この偏差値だったら、どこに行けますか?」と聞かれることがあります。
もちろん、偏差値は大事です。
でも、私はそれだけで高校を決めてほしくないと思っています。
進路説明会の資料を見ても、公立高校には普通科だけではなく、専門学科、総合学科、単位制など、いろいろな学校があります。
普通科についても、将来の職業がまだ決まっていない生徒や、高校で学びながら興味のある分野を見つけていく生徒に適している、という説明があります。
だから、「うちの子はまだやりたいことがない」ということ自体は、僕はそれほど心配していません。
ただ、「何も知らないまま、中3まで待つ」のは、少し心配です。
中3になると、思っている以上に時間がありません。
たとえば近隣の阿武野中学校の今年度の予定を見ても、6月に進路希望調査、7月に三者懇談、夏休みには高校のオープンスクール、9月にチャレンジテスト、10月に実力テストや進路希望調査、11月に二者懇談、12月に三者懇談と私学願書の準備。そして1月には私立高校の出願、2月には私立高校の入試、3月には公立高校の一般選抜と進みます。
こうして並べてみると、「中3になってから考えればいい」と言っている間に、どんどん話が進んでいくことが分かります。
特にこの10月から受験までは本当にあっという間です。
僕は中1・中2の保護者様には、「志望校を決めてください」とは言いません。
それよりも、「ホームページだけでもいいので、高校をいくつか見てみてください」とお伝えしたいです。
学校のカリキュラムや外観を見るだけでもいい。
文化祭に行ってみてもいい。
オープンスクールに参加してみてもいい。
最近はSNSを更新している高校も多いので、高校のSNSを見てみるのでもいい。
「こんな高校があるんだ」と知るだけでもいいんです。
お子さんが、「別に行きたいところなんてない」と言ったっていいんです。
そのときに、「じゃあ、どんな高校なら嫌じゃない?」と聞いてみましょう。
僕は、そういう会話からで十分だと思っています。(親御さんのとっっても不安なお気持ちはわかります)
塾で子どもたちを見ていると、最初から目標がある子ばかりではないんです。
「別に……」
と言っていた子が、何かをきっかけに少しずつ変わっていくことがあります。
高校の話をしたことがきっかけだったり、先輩の話を聞いたことだったり、模試の結果を一緒に見たことだったり、あるいは、先生との何気ない会話だったりします。
だから、僕たちができることは、勉強を教えることだけではないと思っています。
「次のテスト、何点取ろうか」という話もします。
でも、「高校、どうする?」という話もします。
「今のままだったらどうなると思う?」と聞くこともあります。
少し厳しいことを言うこともあります。
逆に、「いや、まだまだいけるよ」と背中を押すこともあります。
保護者様との面談をしていると、「この子に合わせて導いてほしい」という言葉をよく感じます。
そして、「親が言うより、塾の先生から言ってもらった方が聞くんです」という話もあります。
それは、個別指導塾だからこそできることなのかもしれません。
勉強を教える。成績を上げる。それは当然として、その子が少し先のことを考えるきっかけをつくる。自分の成績を見て、「じゃあ、どうしよう」と考えられるようにする。
僕は、そこまでが塾の仕事なんじゃないかと思っています。
「まだ志望校が決まっていない」
それは大丈夫なんですが、でも、「だから何もしない」は、少し違うと思います。
高校入試は、中3になった日に突然始まるものではありません。
通知表も、中1から始まっています。高校を選ぶための材料も、今から集められます。
お子さんがまだ何も考えていないのであれば、まずは親子で一緒に高校を一つ見てみる。
それくらいから始めてみてください。
案外、「ここ、ちょっと面白いな」というところから、子どものスイッチが入ることがあります。
僕達も、そのきっかけを一緒につくっていきたいと思っています。
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